取り組んでいる行動
私たちは地域防災の向上と次世代において求められる「スマート消防」を目指した商品・サービスを提供しております。
災害時には自治体と消防従事者への緊急情報伝達網の構築と、動画像や数値入力により実現する災害現場の見える化を図り、通常災害から大規模災害まで関係機関が被害状況を共有でき、情報のカットオフを防止し、迅速で的確な消防力投入を行い、現場のインシデントに応じて消防隊の出動を最適化するサービスを取組んでおります。
具体的に、消防団の事務所掌に関わる業務フローにおいて、「出動報告書作成」「スケジュール管理」「消防車等資機材管理機能」などにおいて日常の事務業務を紙ベースからデジタル化を図り、システムにより省力化を目指して職員の負担軽減や出動手当の透明性を向上させる取組を図っております。
事業を通してどんな世の中にしたいか
弊社のユニークな社名は実は里山のタヌキをイメージした造語です。「身近な防災をアプリから。」をミッションに活動しておりますが、その目指す社会は「安心安全な街づくりが実現できる防災エコシステムの構築 」です。それを実現したことで、資本主義的な評価指数での高い評価を私たちは受ける事ができません。株式会社ですから、持続して社会に良い価値を届ける為に利益と成長性は大切で基本ですが、良い社会を実現しようとするスタートアップ(以下、ソーシャルな企業)こそその指数から乖離しがちですし、創業時の資金は自己資金かエクイティが中心となります。ESG投資が盛んとなりながらも、市場ではIPOの可能性や将来性が高い医療やバイオなどの次世代のテクノロジーやモデルにエクイティが集まります。また、その資金で活動する場合は資本政策と出口戦略を濃密に計画する必要があり、ソーシャルな企業ですら資本主義的な活動のウェイトが大きくなります。一方で黒字を持続させる法人にデットが集まりますが、ソーシャルな企業が利益を持続させる規模にまでステージを上げるのは並大抵のことではありません。どうしても資本主義的な評価指数が高い企業が資金調達をしやすいので、私達も持続をする為に利益をある程度を追いかけてきましたが、ソーシャルな企業が将来に社会に与える利益や価値、存在意義などが数値化され、見えない価値を評価できる社会と経済になればソーシャルな企業が増えたり、眠っている次世代の起業家がたくさん誕生してくるのではないかと期待しております。
S認証への想い、期待など
ソーシャルやSDGsの言葉は社会に浸透してきましたが、まだまだ多くの人は感覚やイメージでソーシャルを評価します。今後、ソーシャルな企業の価値が数値化され、近代的な考えに基づいて合理的にソーシャルの評価が出来れば多くの課題に取り組むスタートアップが増えると思います。今、感覚値で存在している評価がS認証を通じて「成長できるソーシャルな企業」のビックデータが集まるきっかけとなれば、やがてそれを評価できる指数が誕生する時代が到来します。そして、ソーシャルな企業を合理的に近代的に成長させれる考え方や社会の風土が形成されると思っております。S認証はそんな社会への実現の第一歩であり、今後のS認証の審査のアップデートや持続できる良いソーシャルとはという定義を社会に発信して頂けるイノベーションと感じました。