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製造業
24 金属製品製造業
取り組んでいる行動
当社は、製造業の人手不足という社会課題に真正面から向き合い、持続可能なものづくりの実現に取り組んでいます。そのために、職場環境の整備、人材育成の仕組み改革、地域社会との連携を柱とし、誰もが働きやすく、技術を学びやすい環境を整えています。
1. 誰もが安心して働ける職場づくり
製造業、とりわけ町工場では、女性の働きやすい環境整備が遅れているという課題があります。当社では、男女別のトイレやロッカー室を新設し、清潔で快適な作業環境を整備しました。また、給湯室やキッチンを拡充し、社員がリラックスできるスペースを確保。これにより、女性や若年層も安心して働ける環境を実現し、製造業への新たな人材の流入を促進しています。
2. 新技術の導入による人材育成の変革
従来、熟練した溶接技術を身につけるには10年以上の経験が必要とされてきました。しかし、この長い育成期間は職人不足の加速や若者の製造業離れを引き起こす要因となっています。そこで当社は、次世代のハンドレーザ溶接機の開発に着手しました。
この技術により、従来のTIG溶接と同等の品質を、数か月の訓練で習得可能とし、より多くの人が製造業に携われる仕組みを構築しました。これにより、人材の早期育成、技術の安定確保、多様な働き方の実現が可能となり、次世代のものづくりの担い手を育成する環境を整えています。
3. 地域と共に成長する「開かれた町工場」
当社は、大阪万博開催に向け、ものづくりの魅力を発信する工場見学やワークショップを積極的に開催します。学生や一般の方々にも製造業の現場を体感していただくことで、ものづくりへの関心を高めるきっかけを提供しています。また、地域の製造業との連携を強化し、技術交流や共同開発を通じた地域活性化にも取り組んでいます。
4. 持続可能なものづくりの実現
私たちは、環境負荷を低減するためのエネルギー効率の高い溶接技術の導入や、廃材のリサイクル促進にも取り組んでいます。レーザ溶接技術は、従来の溶接と比較してエネルギー消費を抑え、溶接時の材料ロスを削減できるため、環境に配慮した製造プロセスを構築しています。
「製造業を持続可能な産業へ」
当社は、これらの取り組みを通じて、SDGsの目標である「働きがいも経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「住み続けられるまちづくりを」などに貢献し、未来のものづくりを支える企業として、社会に貢献していきます。