京丹波栗工房

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製造業

09 食料品製造業

取り組んでいる行動

当社の代表が長年、障がい者の就労支援に携わる中で、京丹波町の栗農園様より栗の皮むき作業を依頼されました。当初は簡単に考えていたものの、作業に手間取り栗を痛めてしまいました。にもかかわらず、農園様から十分な作業時間を確保するために「生栗の保存技術を研究しては」との提案をいただき、通常、生栗は1か月程度しか保存することができませんが、約9か月間保存できる技術を開発し、皮むきを依頼いただいた栗を破棄することなく作業ができるようになりました。さらに、一昨年は栗農園様のご厚意で、地元の道の駅「味夢の里」にて焼き栗の販売を開始させていただきました。多くのお客様から高評価をいただくとともに、地元栗農家とのつながりが生まれました。
つながりをいただけた地元栗農家の協力により、昨年、栗ペースト加工所を設置することができました。当社の栗ペーストはすべて手作りのため、甘さ調整など細かな希望に対応することができます。また、ペースト加工で発生した鬼皮なども廃棄することなく、神戸大学との共同研究により食用化に成功し、今後、京都・丹波栗に関する新たな商品づくりにつなげることが期待できます。
今年は、京丹波栗を使用したカフェ兼アンテナショップの開業を秋に予定しています。京丹波栗の魅力を発信するだけでなく、将来的には、新規就農者の収入確保や障がい者の働く場づくりにもつなげていきたいと思っています。

事業を通してどんな世の中にしたいか

京都・丹波栗の栽培から加工・販売まで一貫して行うことで、丹波栗の伝統を守りつつ新たな価値を創出し、丹波栗の魅力を広く伝えたいと考えています。丹波栗を通じて、多くの人とつながりを持てる、温かい社会の実現を目指していきたいと思っています。

S認証への想い、期待など

S認証申請を通じて、「伝統を守るだけでなく、京都・丹波栗を用いた地域社会における新たな取り組み」と評価を受けたことが特に印象に残りました。自分たちの取り組みが社会課題の解決と経済的持続性の両立につながっていると実感でき、大きな励みとなりました。