株式会社上村製作所

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製造業

24 金属製品製造業

取り組んでいる行動

弊社はモノづくり産業の課題を解決する為、溶接技術練習用の治具を開発しました。多くの企業では溶接練習はスクラップや端材を利用して行われています。しかしそれは実際の溶接とはかけ離れたもので、練習をしても技術は身につきません。さらに中小企業では練習に教育担当者をつけられないこともあり、技術が身についているかのフィードバックができません。弊社が開発した練習用の治具では、成果が見える化でき技術の向上が確認できます。また、治具の販売先に対しては実際に訪問し、特に今後長く溶接作業に携わるであろう20~30代の若者をターゲットに、約1年間継続して溶接技術の指導も行っているほか、溶接技術をHPやSNSで公開しています。特に特殊性のある技術を加工のプロセスを加えて公開しており、HPの通りにすると加工できるような内容となっています。

事業を通してどんな世の中にしたいか

ものづくりの根幹である溶接技術に携わる人材が不足しています。産業の基礎基盤でありながら『きたない、きつい、きけん』のイメージが定着し一般の方々にはあまり良いイメージを持っておられないようです。また溶接技術者自身も仕事に誇りを持っていない方もいらっしゃいます。
一般的には一人前の溶接技術者になるのには一万時間の法則が当てはまります。直ぐにやっても結果が出る訳でもなくコツコツを地道に習熟していくほかありません。しかし溶接の金属と金属が溶け合いながら接合出来ていく工程の面白さが理解できてくるとやりがいがあり、これほど楽しい事はありません。奥の深い作業です。
熟練作業者の高齢化やリストラで人材不足が顕著に現れている職種である溶接技術者、そのような技術者の育成は時間も資金もかかりますがなんとか楽しさをわかって頂ければありがたいですね。そのような事でこれからも溶接技術の技能の伝承を行なってまいります。
最後に溶接作業はロボットと親和性が非常に良い作業です。世の中にはすでに自動化されている工場にはロボット溶接が設備され行き渡っています。それでもなお作業者不足なのは溶接作業者のハンドリング溶接(手溶接)が必要とされているからです。

S認証への想い、期待など

S認証申請にあたりまして、京都信用金庫久御山支店の担当者様には、本業が多用な中、無事に認証いただけるよう、ご配慮と絶大なご支援を頂き感謝いたしております。